僕は、もしかして
東京に戻るべきなのかな?
 
 
 
 
 
 それは何をしたいかによるのだろう
でも、何をしたいかなんて……
 
 
東京での僕は普通だった
 
勉強もスポーツも。
がんばっても、
一番になれないことはわかってた
 
 
何かに挑戦したかった
 
 
だから挑戦することにした、
東京から島根へ15歳での挑戦
 
 
僕は挑戦し続けた、島根で新しい経験を必死で求めた、
楽しかった、周りの人に認めてもらえた
 
 
普通な僕が、少し変われた気がした
 
 
大好きになった島根でがんばりたいと
島根大学へ進学し、いよいよ就活
 
 
でも、漠然とした不安は拭えない
 
島根に残ることへの漠然とした不安……

僕は、東京23区で人口が一番多い区「世田谷」で生まれました。覚えているのは勉強のこと、塾へ通い中学受験のため必死で勉強。少しでもいい成績を取ることだけが目標でした。でも、中学生になると自分が平凡な成績しか取れないことに気がつきました。
目標を見失い、同級生が経験していないようなことに挑戦したいと、当時通っていた塾の先生に紹介され、島根県の「島根中央高校」へ進学を決めました。
初めての島根、降り立った石見川本駅の汽車の本数は1日たった5本。今までと違う生活の始まりを感じてワクワクしたことを覚えています。
島根中央高校では毎日が新しく新鮮でした、道端でグミの実を食べたり、川で泳いだり、自然の中で遊ぶこと。神楽や祭、地域の文化も経験しました。もちろん学校生活も、まさか自分が生徒会長になるなんて!
そして平成29年度卒業。
その春、僕の島根大学での生活が始まると同時に、石見川本駅は廃駅になりました。
 
「ずっと島根にいたい僕」
 
久しぶりに訪れた石見川本駅、もう汽車は走らない。これからもっと寂しくなっていくのかな?
だけど、僕はここが好き……

取材・文/Think local. 編集部
Copywriter : Katsuhide funo